五感で楽しむ

ソロキャンプで五感を整えてメンタルを改善し楽しむ方法について書いています。

ソロキャンプを五感で楽しむ

                      

ソロキャンプで実感!聴覚・嗅覚・触覚の覚醒

たった一人でテントで過ごすと、特に就寝する直前や、朝を迎える前に途中で目が覚めた時、

五感がいつもよりずっと敏感になっていることに気づきます。

環境が自宅にいる時よりも、ずっと静寂であることを差し引いても、五感で感じる事への体の反応が早いというか、鋭くなっていると感じます。

物音・気配・振動 自分でも驚くレスポンス。

防衛本能と言うといささか大げさと思われるけど、人間社会から遠ざかるほどそれは、鋭くなる気がします。

以前のブログで、自宅の大阪から九州へ向かう途中で広島県の山奥のキャンプ場で季節外れのキャンプをやった時、寒さもきつかったけど、それ以上に神経がたつというか、眠るどころではなくなっていました。

こんな誰もいない山の中で不測の事態が起こったら・・・

当時は携帯電話もない時代。無線機などを持っているはずもなく、サバイバルナイフもどきの安物ナイフしか所持していない。フルタッグではないので、グリップの根元がガタガタの作りで、武器にもならない、威嚇しかできない。

暗黒の世界で高まり続ける不安と恐怖

悪い展開の想像が頭の中を駆け巡り、周囲の物音にいちいち「ビク!」と反応する。

冬から春にかけての時期で、動物は冬眠中?いやいや、野良犬だって飢餓状態なら何をするかわからないし。

その上時折キャンプ場の周りを周回する車があって、ライトで自分のテントを照らしながら通り過ぎる。車が止まって人が降りてきたら、見れれて困るような非合法の事をしようとしているのなら、俺は邪魔者。口封じに殺されるかも。

生涯でこれほどの緊張と、頭の中を駆け巡る悪い展開の妄想を味わったkとは未だかつ寝なかったのでした。

いつの間にか、物音と振動、果ては空気の揺れとでもいえるような感覚を覚えるようになりました。

五感を総動員しての防衛戦。大げさかもしれませんがその時はつくづくそう思いました。

お日様に感謝。太陽信仰の誕生を思う。

朝日が昇って、明るくなって本当に安堵して外に出ると、足元で「サクッ」と音がしました。

テントの周り一面が霜柱ができていて、それも3~4㎝にも成長してました。

寒いはずだ。でもお日様は本当にありがたい。

太古の昔、大自然の真っただ中で生きていた人間の祖先なら、お日様のありがたさは毎日でも実感したのでは。

20~21世紀に生きる自分もその実感をさせていただきました。

不思議な浄化感?なにかが抜け落ちる感じ。

朝焼けからしっかり日が昇る頃、朝食にインスタントラーメンで体を温めていると、何かそれまで自分の周りに張り付いていたものが抜け落ちでしまう感覚がありました。

生存しようとする本能が呼び起こした「五感総動員の防衛本能」の鎧を脱いだ瞬間だったかもしれません。

バイクにまたがり出発すると、昨晩は一睡もしていないのに、なにかすがすがしい気持ちさえしてきました。

解放された後の安堵感と同時に戦闘状態からの解放感があったのかな。

貴重な一夜でした。

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