【ソロキャン始め方10】火起こしの基本:焚き火の楽しみ方と注意点


はじめに:焚き火はソロキャンプの醍醐味
ソロキャンプの中で、焚き火は一番の楽しみと言えるでしょう。
暖かい炎を眺めながら過ごす時間は、日常生活ではなかなか
味わえない贅沢なひとときです。焚き火を囲んで調理を楽しんだり、
夜の静寂の中でただ炎を見つめたりする時間は、心を癒してくれます。

しかし、焚き火にはリスクも伴います。
火事や怪我、自然環境への影響を防ぐためにも、
焚き火の基本と安全な方法をしっかりと理解しておくことが大切です。
この記事では、焚き火を安全に楽しむための火起こしの基本から、
注意すべきポイント、さらには焚き火の楽しみ方について詳しく解説します。

1,焚き火の基本と準備

焚き火を行うためには、事前にしっかりと準備を行い
適切な道具を用意することが重要です。
まずは、焚き火の基本的な手順と準備すべきアイテムを確認しましょう。

a. 焚き火が許可されている場所を選ぶ

焚き火を行う前に、まずキャンプ場やその周辺で
焚き火が許可されているかを確認する必要があります。
多くのキャンプ場では、焚き火専用のスペースが設けられている場合や、
特定の季節や状況下では焚き火が禁止されている場合もあります。
ルールを守って焚き火を行うことで、安全を確保しましょう。

b. 必要な道具を準備する
焚き火を安全に楽しむためには、適切な道具を揃えることが重要です。
以下のアイテムを準備しましょう。

【焚き火台】: 地面への直接火の使用を避けるため、焚き火台を使うことが推奨されます。
       キャンプ場によっては焚き火台の使用が義務付けられていることもあります。


【火口(ほくち)】: 火を起こす際に使う燃えやすい材料です。
          乾燥した枯れ草、松ぼっくり、新聞紙などが適しています。


【薪 焚き木】: 焚き火には乾燥した薪を使用しましょう。湿った薪は火がつきにくく、
        煙が多く出ます。細い枝や中くらいの太さの薪を組み合わせて使います。


【ライターやマッチ】: 焚き火を始めるための火種として、ライターやマッチを用意しましょう。
           風が強い場合でも使いやすいストームマッチや、長時間燃えるファイヤースターターも便利です。


c. 焚き火の場所を整える
焚き火を始める前に、焚き火を行う場所を整えることが大切です。
焚き火を行う場所は、周囲に燃えやすい物がないか確認し、
風が強い場合は焚き火の場所を慎重に選びましょう。
以下の点に注意して、焚き火の準備を整えます。

【焚き火台を使う】: 直火が禁止されている場所では必ず焚き火台を使います。
          焚き火台を地面から少し浮かせることで、地面へのダメージを防ぎます。
          風向きを確認: 焚き火の煙や火の粉が周囲に飛ばないように、
          風向きを確認して焚き火台を設置します。
          風が強い場合は、焚き火を控えるか、風を遮るための風除けを使うことを検討しましょう。

2,火起こしの基本ステップ

火を起こす際には、順番に正しい手順を踏むことが大切です。
火起こしの基本ステップを覚えておくことで、
スムーズに焚き火を楽しむことができます。

a. 火口と細い枝を使って火を起こす
火を起こすには、まず火口を使って火をつけ、その火を細い枝に移すのが基本です。

【火口をセットする】: 焚き火台の中心に火口をセットし、
           風通しが良いように置きます。乾燥した枯れ草や松ぼっくり、
           新聞紙を使うと火がつきやすくなります。
           細い枝を追加する: 火口に火がついたら、すぐに細い枝を追加します。
           このとき、薪を詰め込みすぎず、空気が通るように枝を少しずつ組んでいきます。
           細い枝から中くらいの太さの薪へと順番に火を移していくのがポイントです。
b. 中くらいの薪をくべる


火が安定して燃え始めたら、少し太めの薪を追加します。
このときも、薪を詰め込みすぎず、空気の流れを確保しながら組み合わせます。
薪が燃え始めると、火が大きくなり、安定して持続するようになります。

c. 焚き火を維持する
焚き火を長く楽しむためには、適度に薪を追加して火を維持することが必要です。
火の勢いが弱まってきたら、少しずつ薪を追加し、炎が安定するようにします。
また、焚き火を囲んでいるときは、火の管理をしっかり行い、
離れる際には必ず火を完全に消すことを忘れないようにしましょう。

3,焚き火の注意点と安全対策

焚き火は楽しいですが、同時に火事や事故を引き起こすリスクもあるため
十分な注意が必要です。以下の注意点を守ることで、安全に焚き火を楽しむことができます。

a. 焚き火の周囲の安全確保
焚き火をする際には、火が周囲に広がらないように安全を確保する必要があります。

【周囲に燃えやすいものを置かない】: 焚き火の周りには、燃えやすいものを置かないようにしましょう。
                  特に、乾燥した草や落ち葉がある場合は、
                  風で火が広がらないように注意が必要です。

【子供やペットに注意】: ソロキャンプでも、他のキャンパーや近くに子供がいる場合は、
            焚き火に近づきすぎないように注意を払いましょう。
            火傷や事故を防ぐため、火の周囲には気をつけて行動します。

b. 火を消すときのルール
焚き火を終える際には、火を完全に消すことがとても重要です。
火の後始末をしっかり行わないと、風で残り火が燃え広がる可能性があります。

【水でしっかり消火】: 焚き火が終わったら、残った炭や薪にたっぷりと水をかけて消火します。


           このとき、火が完全に消えたことを確認し、残り火がないことを確かめましょう。
           地面が冷たくなるまで水をかけ続けると、安全が確保されます。
           灰や燃えかすの処理: 焚き火が完全に消えたら、灰や燃えかすを適切に処理します。
           キャンプ場のルールに従い、指定された場所に捨てるか、
           持ち帰るようにしましょう。自然の中に放置しないことが大切です。

4,焚き火での楽しみ方:リラックスと調理

焚き火は暖を取るだけでなく、調理やリラックスの時間を楽しむ素晴らしい方法です。ここでは、焚き火を使った楽しみ方について紹介します。

a. 焚き火での簡単調理
焚き火を使った料理は、ソロキャンプの楽しみの一つです。簡単に作れるレシピをいくつか紹介します。

焚き火で作る焼きマシュマロ: 焚き火でマシュマロを串に刺して焼くと、外はカリッと
              中はとろけるようなマシュマロが楽しめます。
              クラッカーやチョコレートと一緒にサンドするスモアはキャンプの定番デザートです。



焼きリンゴ: リンゴにバターとシナモンを詰め、アルミホイルで包んで焚き火に入れれば、
      甘くて温かい焼きリンゴが楽しめます。焚き火の中でじっくりと火を通し、
      柔らかくなったら完成です。


b. 焚き火を眺めてリラックス


焚き火の炎を見つめながら過ごす時間は、リラックス効果が高いと言われています。炎の揺らめきや暖かさが、心を落ち着かせ、日常のストレスを忘れさせてくれるでしょう。焚き火を囲んで、静かな時間を楽しむのもソロキャンプならではの醍醐味です。

5,焚き火を通じて自然を感じる

焚き火を通じて、自然と共に過ごす喜びを感じることができます。焚き火の炎や薪が燃える音、夜空に広がる星々を眺めながら過ごす時間は、普段の生活では味わえない特別な体験です。焚き火を囲むことで、自然と一体になる感覚を楽しむことができるでしょう。

次回は、ソロキャンプのマナーについて解説する「自然と共に過ごすためのマナー:Leave No Traceの原則を守ろう」をお届けします。自然環境を守りながらキャンプを楽しむための大切なマナーを学び、次のキャンプに役立てましょう!

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コメント

  1. 森焚人 森焚人

    焚火は、癒されますよね

  2. nakagawa nakagawa

    焚き火がしたいから、と言うのが自分にとってのキャンプの動機です。

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