【ソロキャン始め方11】自然と共に過ごすためのマナー：Leave No Traceの原則を守ろう

はじめに：自然環境を守るためのキャンプマナー
ソロキャンプを楽しむ際には、自然環境を守るためのマナーを
しっかり守ることが重要です。
特に、キャンプ場や自然の中での活動は、私たちが自然と共存するために
配慮すべきことが多くあります。
その中でも「Leave No Trace（痕跡を残さない）」の原則は、自然環境を保護し、
後に訪れるキャンパーが同じように自然を楽しめるようにするための基本的な考え方です。

この記事では、Leave No Traceの7つの原則を中心に、
自然と共に過ごすためのマナーや心得を紹介します。
これを実践することで、自然環境を守りながら、
快適にソロキャンプを楽しむことができます。

1，Leave No Traceの7つの原則とは

「Leave No Trace」は、アウトドアでの活動中に
環境への影響を最小限に抑えるための行動ガイドラインです。
以下の7つの原則を守ることで、自然環境に配慮したキャンプを実践できます。

a. 事前の計画と準備をしっかり行う

最初の原則は、事前にしっかりと計画を立て、必要な準備を行うことです。
これにより、キャンプ中に無駄な行動を避け、自然環境に対する影響を減らすことができます。

天候や地形の確認: キャンプ場の天候や地形を事前に確認し、
　　　　　　　　　適切な装備や行動計画を立てましょう。
　　　　　　　　　計画不足によるトラブルを避けることができます。

軽量な装備を選ぶ: 必要な荷物を最小限に抑え、自然に負担をかけないようにします。
　　　　　　　　　特に、キャンプギアは軽量かつ環境に配慮したものを選びましょう。

b. 環境に優しい場所でキャンプする
キャンプを行う場所の選び方にも、自然への配慮が求められます。
環境に影響を与えない場所でキャンプをすることで、自然を保護することができます。

既存のキャンプサイトを利用する: できるだけ既に使用されているキャンプサイトを利用し、
　　　　　　　　　　　　　　　　新しい場所に影響を与えないようにします。
　　　　　　　　　　　　　　　　これにより、自然環境を保護できます。

デリケートな生態系には立ち入らない: 森や川のそばなど、繊細な生態系が存在する場所には
　　　　　　　　　　　　　　　　　　立ち入らないようにしましょう。植生を傷つけないように注意が必要です。

c. ゴミはすべて持ち帰る
「痕跡を残さない」という意味で、ゴミを持ち帰ることは基本中の基本です。
キャンプ中に出たすべてのゴミは、自分で持ち帰り、
自然環境を汚さないようにしましょう。

ゴミを分別して持ち帰る: 食べ残しや包装紙などのゴミは、必ずキャンプ場のルールに従って分別し、
　　　　　　　　　　　　自宅まで持ち帰ります。焚き火の灰や燃え残りもきちんと処理しましょう。

自然の中に物を残さない: キャンプ道具や忘れ物をそのまま放置せず、すべて持ち帰ります。
　　　　　　　　　　　　何も残さないことが大切です。

d. 自然のものを持ち帰らない
自然の中で見つけた美しい石や花、枝などを持ち帰りたくなることもありますが、自然環境を保護するためにはそれらをそのままにしておくことが重要です。

石や植物を採取しない: 自然の風景を守るために、石や植物を採取しないようにしましょう。
　　　　　　　　　　　自然環境の一部としてその場に残すことが大切です。

記念品は写真で: 美しい景色や珍しい植物を見つけたら、写真に収めることで
　　　　　　　　記憶として残しましょう。自然をそのままの形で後世に伝えるためにも、
　　　　　　　　持ち帰るのではなく写真で記録しましょう。

e. 焚き火は最小限に
焚き火はキャンプの楽しみの一つですが、自然環境に大きな影響を与える可能性があります。
焚き火を行う際は、必要最低限に留め、自然に負担をかけないように注意しましょう。

既存の焚き火台を利用する: キャンプ場に設置されている焚き火台を利用し、
　　　　　　　　　　　　　直火を避けることで、地面へのダメージを防ぎます。
　　　　　　　　　　　　　直火は禁止されているキャンプ場が多いため、事前に確認しましょう。

少量の薪を使用する: 薪は必要な分だけ使用し、無駄に燃やさないようにしましょう。
　　　　　　　　　　キャンプ場で販売されている薪を使用し、自然から勝手に木を採取しないことが大切です。

f. 自然の音を尊重する
キャンプ場では、他のキャンパーや自然環境に配慮し、大きな音を立てないことが重要です。
自然の音を楽しむためにも、静かに過ごすことを心がけましょう。

騒音を避ける: キャンプ中は大声で話したり、大音量で音楽をかけたりしないようにしましょう。
　　　　　　　特に夜間は、静かに過ごすことで他のキャンパーに配慮し、自然の静けさを楽しむことができます。

自然の音を楽しむ: 風の音や鳥のさえずり、川のせせらぎなど、自然の音に耳を傾けることで、
　　　　　　　　　心がリフレッシュされます。自然との一体感を大切にしましょう。

g. 野生動物に干渉しない
キャンプ中に野生動物を見かけることがありますが、
その際には動物に干渉せず、距離を保って行動しましょう。

動物に餌を与えない: 野生動物に餌を与えることは、
彼らの自然な行動を乱す原因となります。
動物たちが自分で食べ物を探せるように、干渉しないようにしましょう。

動物を追いかけない: 動物を見かけても近づいたり追いかけたりしないようにします。
　　　　　　　　　　動物にストレスを与えることなく、遠くから静かに観察しましょう。

2，環境に配慮したキャンプギアの選び方

自然環境に優しいキャンプを実践するためには、使用するギアにも配慮が必要です。
環境負荷の少ないギアを選ぶことで、アウトドアを楽しみながら自然を守ることができます。

a. 環境に優しい素材を選ぶ
キャンプギアを選ぶ際には、再生可能な素材やリサイクル可能な素材を
使用したものを選びましょう。これにより、資源の消費を抑え、
自然環境への影響を減らすことができます。

リサイクル素材の使用: リサイクルプラスチックや、再生ポリエステルを使用した
　　　　　　　　　　　キャンプギアを選ぶことで、廃棄物を減らし、
　　　　　　　　　　　持続可能なアウトドア活動をサポートします。

自然分解するアイテム: 生分解性の食器やカトラリーを使うことで、
　　　　　　　　　　　自然環境への負荷を最小限に抑えることができます。

b. ゴミを減らす工夫
キャンプ中に出るゴミの量を減らすために、使い捨てのアイテムを避け、
再利用可能なものを選ぶことが重要です。

リユース可能なボトルや食器: 使い捨てのペットボトルやプラスチック容器を避け、
　　　　　　　　　　　　　　ステンレス製の水筒や再利用可能な食器を使用しましょう。
　　　　　　　　　　　　　　これにより、ゴミの量を減らすことができます。

フードパッケージの工夫: 食材を購入する際には、使い捨てのパッケージを減らす工夫をしましょう。
　　　　　　　　　　　　ジッパーバッグやコンテナに食材を入れ替えて持ち運ぶことで、
　　　　　　　　　　　　ゴミを減らすことができます。

3，キャンプ中の水の使い方

自然環境を守るためには、キャンプ中に使用する水の使い方にも注意を払いましょう。
水は限られた資源であり、無駄にしないことが大切です。

a. 水の節約
キャンプ中に使う水は限られているため、できるだけ節約するように心がけましょう。
水を無駄に使わず、必要な量だけ使用することが大切です。

調理時の水の節約: 調理に使う水はできるだけ少量に抑え、洗い物の際も、
　　　　　　　　　こまめに水を使うことを避けましょう。
　　　　　　　　　濡れた布で拭き取るなど、工夫をすることで
　　　　　　　　　水の使用量を減らすことができます。

体の清潔を保つ: キャンプ場の設備が整っていない場合でも、必要なときだけ
　　　　　　　　体を拭くなどの工夫で水の使用を最小限に抑えましょう。

b. 自然の水源を守る
キャンプ中に川や湖などの自然の水源を使う場合には、
環境に負担をかけないように行動しましょう。

石鹸や洗剤を使わない: 自然の水源で体を洗ったり、食器を洗ったりする際は、
　　　　　　　　　　　石鹸や洗剤を使用しないようにしましょう。
　　　　　　　　　　　化学物質が川や湖に流れ込むと、水質汚染の原因になります。

汚水は遠くに: 汚れた水や排水は、川や湖から十分に離れた場所に処理し、
　　　　　　　自然の水源を守るように心がけましょう。