【中川流ソロキャンプスタイル確立03】初心に帰ってソロキャンプ再開

還暦を迎えて、リターンキャンプの決意

私にとって、キャンプ再開は一大決心でした。今年還暦を迎えたこともあり、さすがに冬キャンプに挑戦する勇気はなく、春の暖かさを待って3月下旬にリターンキャンプを計画しました。長い間キャンプから遠ざかっていた私が、久しぶりにキャンプを再開する決意をしたのです。

十数年ぶりのキャンプは、何もかもが新鮮に感じられました。特に「オートキャンプ場」という言葉が私にとっては新鮮でした。自家用車で直接キャンプサイトまで行き、車を横付けできる便利さには感動を覚えました。「これなら手軽にキャンプが楽しめる!」と心の中で期待が膨らんでいきました。

テント設営の苦戦と初心者に戻った感覚

しかし、いざテントの設営を始めると、私の期待は一気に崩れ去りました。「えーと、どうやって設営するんだっけ?」という状態で、テントの組み立てに四苦八苦。テントが安定せず、風に揺られているのを見ながら、以前はスムーズにできていたはずの作業に全く手間取っている自分に気づきました。

その後、薪をナイフで割ろうと椅子に座り、足で踏ん張ってみたのですが、これも一苦労。小さな折りたたみ椅子は不安定で、左右に揺れながらの作業はまるで苦行でした。薪を割るどころか、足が痛くなり、筋肉がパンパンに張ってしまいました。

「筋トレしに来たわけじゃないのに……」と嘆きつつも、続けざまに炊事を始めたものの、落ち着くことができません。せっかくの自然の風景も楽しむ余裕はなく、体力だけが消耗されていくのを感じました。

座り心地の大切さに気づく

諦めて地面に直接座ってみることにしましたが、これも大失敗。シートも敷かずにそのまま座ってしまったため、わずか10分で足がしびれてしまいました。これでは楽しさも何も感じることができず、ただただ不快な思いが募るばかりでした。

バーベキューをしても、焚き火を囲んで酒を飲んでも、全然盛り上がらない。楽しいはずのキャンプが、なぜか一人だけの「苦行」に感じられました。この時、ようやく私は気づいたのです。安定して座れる椅子がどれほど大切かということを。

リラックスできる環境を整えることも、キャンプの重要な要素だということを、この時身をもって理解しました。特に、快適に座れる椅子がないと、楽しむどころか、疲れがどんどん溜まっていくことを実感しました。

初心に戻って学んだこと

夕食を終え、早めに寝ることにしました。テントの中でグランドシートを敷いて、薄手の寝袋に入ると、意外にも快適に感じられました。しかし、すぐに「ああ、グランドシートを敷いて座っていれば、もう少しマシだったかも」と後悔することに気づきました。後の祭りとはまさにこのこと。とはいえ、疲れていたこともあり、そのまま深い眠りに落ちました。

ところが、夜明け頃にパラパラと雨音が聞こえ、目が覚めました。撤収の準備をしていると、小雨が降り始め、持ってきていなかった雨合羽のことを悔やみました。どうしようか迷いましたが、幸運にも雨はすぐに止みました。しかし、テントは濡れたまま。曇り空の下、また雨が降るかもしれないという不安が募り、急いで撤収作業を始めました。

帰宅後の反省会と次への決意

まだ午前5時半。撤収を終え、家に戻ったのは午前7時頃でした。ガレージでテントを広げながら、今回のキャンプ体験を振り返ることにしました。これまでのツーリングキャンプでは、キャンプはただ「泊まって寝る」ことが目的でしたが、今回のように「キャンプそのものを楽しむ」というスタイルでは、リラックスできる環境を整えることが大切だということを痛感しました。

次回のキャンプでは、しっかりと準備を整え、快適でストレスのないキャンプを楽しむための工夫を考えました。まずは椅子の重要性を再確認。次回は安定して座れる椅子を持って行こうと心に決めました。また、テントの設営においても、支柱をクロスさせてフックにかけるなど、基本的なテクニックを再学習しました。

失敗から学んだ教訓

キャンプというものは、単なるアウトドア体験ではなく、いかに現地でリラックスできるかが重要です。キャンプ場で過ごす時間そのものを楽しむためには、快適な環境を整えることが欠かせません。風呂に入りながら、次回のキャンプに向けての準備を考え、再挑戦への意欲が湧いてきました。

キャンプの醍醐味は、自然の中で五感を使って過ごすことです。今回は少しばかり失敗してしまいましたが、次回はもっと快適に過ごせるように、しっかりと計画を立てようと決意しました。テントが張れて、焚き火を囲み、自然の音に耳を傾ける時間が、私にとって最高のリラックスタイムになることを願って。

まとめ

初心に戻って再開したキャンプは、私に多くのことを教えてくれました。特に、キャンプの目的が「泊まること」から「現地でのリラックス」に変わった今、環境を整えることの重要性を実感しました。椅子のような小さなアイテムが、キャンプの快適さに大きな影響を与えることを身をもって学びました。

次回のキャンプでは、より快適でストレスのない環境を作り、自然の中で心身をリフレッシュさせたいと思います。キャンプは、自然と向き合い、自分自身と向き合う時間。今回の経験を糧に、次のキャンプをさらに楽しみにしています。

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