よもやま話

,ソロキャンプに関して、ジャンルなく書いています

リターンキャンパーの想い出語りその①

                      ~五感で楽しむキャンプライフ

キャンプ事始め

キャンプを始めたのは学生時代にバイクツーリングをするようになってからでした。

キャンプが好きというよりは、所持金が少ない学生の身なので、宿泊費を節約するのが目的でした。

だから趣味というより、手段としてのキャンプでした。

1980年代当初はバイクブームで、本田のGL400カスタムを手に入れるとその夏休みには早速友人と誘い合わせて北海道へツーリングに向かったのです。

当時は大阪からだと京都の舞鶴から小樽へ「新日本海フェリー」で向い、舞鶴20時発、翌々日に小樽午前6時到着の計30時間の船の旅。二等船室で十数名で雑魚寝でした。

いろいろな大学の部活や実習での北海道遠征があるらしく、各大学のジャージを着た学生の姿が目に付く。自分も大学生だが、行き当たりばったりの北海道ツーリングなので、まずは北海道の地図を広げて適当な計画を同行の3人とたてることに。

まずは到着初日は札幌 口コミ情報は最強!

旅の準備と、観光見物を兼ねて札幌のユースホステルに宿泊。これは意外に良い選択だったと振り返ってみて思います。これから北海道を旅行開始の一団と、旅を終えた一団がここで情報交換出来る場になっていたのです。インターネットもない今から40年近い昔だったので情報集めの手段として、経験者からの生の情報は貴重でした。

旅人たちはバイクツーリング、電車や路線バスでの旅行、自転車、バックパックで徒歩で回る人たちと様々。

ぜひとも見るべき場所や、知られざる名所、逆に行ってがっかりした有名な観光地など、今後のルートに参考になる情報が沢山ゲットできました。

札幌の街を見物がてら、食料品や旅行中に使う生活用品などの忘れ物が無いかのチェックも済ませ、翌日はまず十勝平野を目指し、次に釧路、羅臼、オホーツク海を見ながら稚内を目指しました。

ソロキャンパー志向の目覚め

バイク2台と車一台の計4名での旅。旅も4日目ごろから、「なんか窮屈だな」と感じ始めました。

走るペースも、休憩も食事も、また宿泊も、周りと合わせなければならない・・・

一人気ままに、行きたいところに行き、食べたいときに食事、泊まりたいところにキャンプしたいとの気持ちがどんどん強くなり、他の3人が6日後に、フェリーで帰る予定だったので、自分はフェリーの出発日が変更できると聞いたので、「もう少し走りたいから。」と居残り宣言。

そして自分史上初のソロツーリング・ソロキャンプが始まったのでした。

何もかも自由!ソロキャンプ夜明け前。

一人になってみて、なんでも自分の思い通りにできる。「俺は自由だ!」バイクで走りながら心の中で叫んでいた。

もともとなんでバイクに乗り始めたのか。16歳で免許(原付)が取得できる。思春期の好奇心もありましたが、春休みに早速免許をとって、当時の同級生だった友人の父親からヤマハの原付バイク

「ミニトレ」譲り受けた。

初めてのバイク。またがってキックでエンジンを掛ければ、どこへでも連れて行ってくれる。

「自由の翼」を得たような気持になったのです。

でも高校生の身では、金銭の自由度は低く、バンド活動などの部活にお金が必要だったので、ツーリングはせいぜい親類の住む淡路島に行くぐらいで、キャンプもまだ始めるに至りませんでした。

幸せすぎた始まり。

北海道の地で自由を満喫しながら始まったソロキャンプライフ。夏の北海道はまさに天国でした。

北海道民に言わせると、「夏休み期間は、北海道の食べ物は一番おいしいものが無い時期」

と聞かされましたが、食を除けば、すべての環境が最高でした。

どこを走っても温泉とキャンプ場はすぐ見つかるし、利用料も当時(今から40年近く前ですが)数百円、中には無料でしかも予約なし。つまり探す必要など無く、目的地付近でいつでも泊まれる訳です。

旅の途中で見かけるスーパーや個人の食料品店で、食料を調達できれば、昼食も適当なところで停車してすかさず飯盒炊さん。キャンプ地についたらテントを張って、温泉宿の温泉につかり、戻って食事。

驚いたことに当時の温泉宿は所によっては入浴料はいりません(現在は知りませんが)と言ってくれるところもあって。本当に楽しかったです。それではさすがに悪いので、宿の自販機でビールなどを購入してテントで一杯やってました。

ジンギスカンも冷凍のものを昼間に購入しておけば、夜はたっぷり食べて500円以内で収まります。

やっぱり試練もなければね。ドーム型テントへの羨望

順調にソロツーリングとソロキャンプを楽しんだわけでしたが、稚内のキャンプ場でついに試練がありました。

稚内のキャンプ場は山の上の方にあって、とても見晴らしがよいので嬉しいなと思っていました。

当時の自分のテントはいわゆる「三角テント」で今のバップテントに近いのですが、両端の柱の部分をきっちり立ててペグ打ちするか、周りの木にガイロープで引っ張って立てるタイプで風に弱いのです。

この時、近くにテントを張っている人で、最新式の(といっても40年近く前)ドームテントを始めて見かけました。

使用しているキャンパーも初めて張ると言っておりましたが、見る間にテントの形ができてしかも円形ドームのような形に少し衝撃を受けました。「すごく便利そうだ!」

そしてその晩、夜中に海からの強風にあおられて、テントは崩壊。立て直そうにも強い風にあおられてどうにもなりません。三角テントを張っていたキャンパー同士でどうするかを相談しました。

一人のキャンパーの提案で、今日はテントを撤収して、稚内のJRの駅で一晩明かそうと言うことになりました。キャンプ場の灯はあるものの、真夜中で真っ暗闇の中での撤収は正直辛かったです。そしてバイクにまたがり、下山する途中で観たのは、ドーム型テントの人たちは全然影響なくテントを張っている光景でした。

設営も簡単なうえに風に強いなんて。次買うときは絶対ドーム型だな。と心に誓うのでした。

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